雄諸郷(読み)おそごう

日本歴史地名大系 「雄諸郷」の解説

雄諸郷
おそごう

和名抄」には記載されない。平城宮跡出土木簡に「(表)近江国甘作郡雄諸郷」「(裏)大津里大友行商」とあり、伴出資料から養老―神亀年間(七一七―七二九)のものとされる。甘作は神崎だから当郡に雄諸郷が存在したことは疑いない。訓は諸国にも類例がなく不明だが、万葉仮名では雄はヲ、諸はソだからヲソ郷ともよみうる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android