集史(読み)しゅうし

山川 世界史小辞典 改訂新版 「集史」の解説

『集史』(しゅうし)
Jāmi‘ al-Tawārīkh

イル・ハン国宰相ラシードゥッディーンの手になる史上初のユーラシア世界史。モンゴル帝国史研究の重要史料一つ。イル・ハン国第7代ガザンの勅命で着手され,1305~06年に完成,第8代オルジェイトゥに献呈された。第1巻モンゴル史,第2巻諸民族史,第3巻地理書(未発見),第4巻系譜集の4巻構成とされる。

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旺文社世界史事典 三訂版 「集史」の解説

集史
しゅうし

イル−ハン国の宰相ラシード=ウッディーンがペルシア語で書いた世界史
イル−ハン国のガザン=ハンの命により,モンゴル人の偉大な事績を後世に伝えるため,10年余を費やして1310年ごろ完成。モンゴル史の最も貴重な史料とされる。

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