雉城雑誌(読み)ちじようざつし

日本歴史地名大系 「雉城雑誌」の解説

雉城雑誌
ちじようざつし

一四冊

別称 大分川の流 阿部淡斎著

成立 明治初期

写本 県立大分図書館

解説 府内藩の儒学者阿部淡斎の編集になるという。雉城とは白雉城すなわち府内城をさし、本書は大友氏二二代と府内藩主の略伝、府内藩領内の寺社名所旧跡などの由緒を記す。本文中に「豊府雑誌」「豊府指南」「豊府聞書」「豊後国志」などを引用するが、「豊府雑誌」は現存しておらず、その内容を知るうえでも貴重である。全一四巻からなるが、第一巻と九巻が散逸し、一二冊のみ現存する。

活字本 大分県郷土史料集成地誌篇

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android