雑階級人(読み)ざつかいきゅうじん(英語表記)raznochintsy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雑階級人」の意味・わかりやすい解説

雑階級人
ざつかいきゅうじん
raznochintsy

18~19世紀のロシア貴族に属さない知識人をさした語。雑階級知識人ともいい,ロシア語でラズノチンツィと呼ぶ。元来,雑多な階層の人の意で,親の属する階層から抜け出し,しかも他の階層に正式に所属していない人々をさしたが,特に 1850~70年代頃活躍したインテリゲンチア層に対して使われた。その思想は一般に急進的 (小ブルジョア的) であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android