雑雑(読み)まぜまぜ

精選版 日本国語大辞典 「雑雑」の意味・読み・例文・類語

まぜ‐まぜ【雑雑】

〘名〙 (形動)
※宇津保(970‐999頃)楼上上「楼にのぼり給ふべき程の呉橋(くれはし)は、いろいろの木をまぜまぜにつくりて」
② 交互にすること。また、そのさま。
筑波問答(1357‐72頃)「有心無心とて、うるはしき連歌と狂句とを、まぜまぜにせられし事も常に侍り」

ぞうぞう‐し・い ザフザフ‥【雑雑】

〘形口〙 ざふざふし 〘形シク〙 卑しく取るに足りない。身分が低く下品である。また、乱れている。
※幽玄三輪(1467頃)「近年、道のさたなく、雑々しく成りてきて、貴人高位御目もまぎれある世のにごりにや」

ぞう‐ぞう ザフザフ【雑雑】

〘名〙 (形動) いろいろであること。また、そのさま。さまざま。
源氏(1001‐14頃)葵「よき女房車多くて、さふさふの人なきひまを思ひ定めて、みなさしのけさする中に」
※玉塵抄(1563)一一「君子聖人たる人は〈略〉ざうざうにあわ口をばきかぬぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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