離れなで(読み)カレナデ

デジタル大辞泉 「離れなで」の意味・読み・例文・類語

かれ‐な‐で【離れなで】

[連語]《動詞「か(離)る」(下二)の連用形完了助動詞「ぬ」の未然形+打消しの接続助詞「で」》離れてしまわないで。とだえてしまわないで。
「橘の花の宿とふほととぎす―今も昔恋ふなり」〈新千載・夏〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「離れなで」の意味・読み・例文・類語

かれ‐な‐で【離で】

  1. 〘 連語 〙 ( 下二段動詞「かる(離)」の連用形に、完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」と打消の接続助詞「で」が付いたもの ) 離れないで。遠のかないで。間をおかないで。かかさないで。
    1. [初出の実例]「見るめなきわが身をうらと知らねばやかれなで海人(あま)の足たゆく来る〈小野小町〉」(出典古今和歌集(905‐914)恋三・六二三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android