難治性中耳炎の増加

六訂版 家庭医学大全科 「難治性中耳炎の増加」の解説

難治性中耳炎の増加
(感染症)

 最近、何回も中耳炎を繰り返す反復性中耳炎や、抗菌薬を使ってもなかなか治らない遷延性(せんえんせい)中耳炎などの難治性中耳炎にかかる子どもが増えています。

 中耳炎の治り方は、子ども自身の免疫力原因菌との強さのバランスに影響されます。年齢が低いほど免疫力が未熟なため中耳炎を反復しやすく、抗菌薬が効きにくい菌による中耳炎は長引くことが多いのです。ほかに、母乳栄養の期間が短い、兄弟がいる、集団保育に預けられている、おしゃぶりを使う、にあてはまる子どもは、難治性中耳炎になるリスクが高いと考えられています。

 子どもの中耳炎では、早い時期で見つけて治療を受けること、症状がなくなっても耳や鼻の炎症が完治するまで根気よく専門医の治療を続けることが大切です。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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