雨乞山古墳(読み)あまごいやまこふん

日本歴史地名大系 「雨乞山古墳」の解説

雨乞山古墳
あまごいやまこふん

[現在地名]八雲村東岩坂 川向

標高一五五・二メートルの雨乞山南麓緩斜面に所在。墳丘は古墳後背部をカットし、前方へ盛上げて築成。昭和六一年(一九八六)八雲村教育委員会の発掘調査によって墳丘状の盛上り後方約二メートルにほぼ東西方向に走る溝を確認、一辺約一四メートルの方墳と推定された。内部施設の石棺式石室は角礫凝灰岩の切石を使用する複室構造。羨道部約一メートル、厚さ約一五センチの板状石を積んでおり、西壁基底部が少し残っている。奥室は幅二・一メートル、奥行一・七メートル、高さ棟線で一・七五メートル、左側壁のみ二枚、ほかは一枚石で構成。天井石の内面は屋根形で平入りとなっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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