雨落(読み)あまおち

精選版 日本国語大辞典 「雨落」の意味・読み・例文・類語

あま‐おち【雨落】

〘名〙
屋根からの雨だれが落ちる所。軒先の真下で、石を並べて据え置くこともある。あまだれおち。雨打ち。雨打ちぎわ。
※義経記(室町中か)三「ころころと転び落ち、あまおちの石たたきにどうど落つ」
近世の劇場の観客席で、舞台前面の土間最前列。小一(こいち)。また、その上の舞台の天井のこと。
戯場訓蒙図彙(1803)二「雨落(アマヲチ) 本舞台の前通りの土間を云ふ。水仕合か泥仕合の節、土間の見物こもを以て水泥をふせぐ時は、此所空棚となる。よって雨落と号く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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