雪崩風(読み)なだれかぜ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「雪崩風」の意味・わかりやすい解説

雪崩風
なだれかぜ

雪崩もしくは山崩れ前面に発生する突進性の強風。雪崩風がもっとも強く吹くのは、雪崩が突然止まった場合で、谷底にほとんど垂直に積雪が落下していくようなときに著しい。雪崩風の被害特徴は、(1)局地性が大きい。ある場所家屋が吹き飛ばされても隣接した家屋にはなんの被害も及ばないという例がしばしばおこる。(2)雪崩自身が及んでいく範囲外遠方にまで影響が広がって被害を与えている場合もある、などである。

根本順吉

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android