雲の上人(読み)クモノウエビト

デジタル大辞泉 「雲の上人」の意味・読み・例文・類語

くものうえ‐びと〔くものうへ‐〕【雲の上人】

宮中の人。皇族
殿上人雲客。うんじょうびと。
「いとどしく虫の音しげき浅茅生あさぢふに露おきそふる―」〈桐壺

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雲の上人」の意味・読み・例文・類語

くも【雲】 の 上人(うえびと)

  1. 宮中に勤仕する人で昇殿を許された者。狭義には、清涼殿殿上(てんじょう)の間(ま)に昇ることを許された五位以上の貴族。殿上人。雲客。
    1. [初出の実例]「いとどしく虫の音しげき浅茅生(あさぢふ)に露おきそふる雲のうへ人」(出典源氏物語(1001‐14頃)桐壺)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の雲の上人の言及

【殿上人】より

…宮中において昇殿を許された四位,五位の者の称。雲の上人(うえびと),雲上人(うんじようびと),雲客(うんかく),堂上(とうしよう)ともいう。殿上は清涼殿の殿上の間をいい,ここには,公卿(くぎよう),殿上人,六位の蔵人(くろうど)が伺候した。…

※「雲の上人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android