雲の便り(読み)くものたより

精選版 日本国語大辞典 「雲の便り」の意味・読み・例文・類語

くも【雲】 の 便(たよ)

① 飛び行く雲に託してたよりすること。風のたより。
伊勢集(11C後)「かくばかり落つる涙のつつまればくものたよりに見せまし物を」
② 雲をおこす手がかり。
※続千載(1320)冬・五九八「もしほ焼く煙を雲の便にてしぐれをいそぐ須磨浦風宗尊親王〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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