雲煙過眼(読み)ウンエンカガン

デジタル大辞泉 「雲煙過眼」の意味・読み・例文・類語

うんえん‐かがん〔‐クワガン〕【雲煙過眼】

蘇軾「宝絵堂記」から》雲や煙がたちまち過ぎ去ってしまうように、物事を長く心に留めないこと。物事に執着しないこと。

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精選版 日本国語大辞典 「雲煙過眼」の意味・読み・例文・類語

うんえん‐かがん‥クヮガン【雲煙過眼】

  1. 〘 名詞 〙 雲が目の前を過ぎても、長くは心にとどまっていないように、物事をあまり心に留めないこと。煙雲過眼
    1. [初出の実例]「卿にして一旦嫁することあらんか〈略〉天下の青年皆卿を見る、雲烟過眼の無情ならん」(出典:政党評判記(1890)〈利光鶴松〉三)

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四字熟語を知る辞典 「雲煙過眼」の解説

雲煙過眼

雲やかすみが、いったん目の前を過ぎてしまえば長く心にとどまらないように、物事をあまり心に留めないこと。

[使用例] 余は今まで好んで小説を読みしかども、いまだ小説上につきて何らの見識も有せず、ただ雲烟過眼視せるのみ[正岡子規*筆まかせ|1884~92]

[使用例] 日本の作家も決して狭量に、こういうことを雲煙過眼視すべきではありますまい[手塚富雄私小説教養小説|1949]

[解説] 「雲煙」は、雲と煙、転じて雲とかすみ。消えやすいもののたとえ。

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