2点間の電位の差、または、ある点の電位を基準とした他の点の電位。前者の場合は2点を指定して、たとえば「抵抗の両端の電圧」のようにいう。発電機や電池などのように、2点が出力端子であることがはっきりしているときには、「発電機の電圧」「電池の電圧」などということもある。後者の例としては、エレクトロニクス機器などで、シャーシ(筐体(きょうたい)。機器類を収めた箱)を基準とした回路各部の電位を電圧ということもある。電圧を生じる元となる作用は起電力とよばれる。また、電気回路や物体に電位差を与えることを、「電圧を加える」という。2点間を1クーロンの電荷を動かすのに1ジュールのエネルギーを要するとき、この2点間の電圧を1ボルトと定めてある。なお交流電圧は、大きさが絶えず変化しているので、通常、電圧の瞬時値の2乗の1周期間の平均をとり、この平方根の値を電圧とよぶ。これを実効値という。
[布施 正・吉澤昌純]
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出典 東京電力ホームページ電気・電力用語について 情報
電流に対する駆動力を意味する電気工学上の用語.電位差とほとんど同義に使われることが多い.測定単位はボルト(V)が用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…送配電線に発生する,正常な運転電圧以外の電圧をいう。運転電圧より高いものと低いものがあるが,高いものを過電圧と呼んでいる。…
※「電圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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