霧島岑神社(読み)きりしまみねじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「霧島岑神社」の意味・読み・例文・類語

きりしまみね‐じんじゃ【霧島岑神社】

  1. 宮崎県小林市細野にある神社。旧県社。祭神は、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)ほか四柱。霧島六所(社)権現一つ夷守(ひなもり)神社。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「霧島岑神社」の解説

霧島岑神社
きりしまみねじんじや

[現在地名]小林市細野

夷守ひなもり岳北東麓、夷守の地にある。祭神は瓊瓊杵命・木花咲耶姫命・彦穂穂出見命・豊玉姫命・草葺不合命・玉依姫命。旧県社。現在の社地は明治七年(一八七四)合祀した夷守神社(雛守六所権現社)の社地で、それ以前は夷守岳東側中腹、山下より五、六町登った所の築地ついじにあった。霧島六所権現の一つで、霧島山中央六所権現宮と称した。「続日本後紀」承和四年(八三七)八月一日条にみえる日向国の「諸県郡霧島岑神」、「延喜式」神名帳に記載される「霧嶋キリシマ神社」などは、当社など霧島権現六社の元形態であろう。

社記によると、性空(寛弘四年没)が霧島山中に来住して草庵を建て行道し、さらに乙・若の二神童とともに霧島山の五方に霧島神社と梵刹を建て、霧島山頂ほこの(現高千穂峰)と火常峰(現御鉢)との中間、東西三町・南北二町ほどの窪地にある当社を霧島山中央権現とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android