露蒙協約(読み)ろもうきょうやく(英語表記)Russo-Mongolian treaty

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「露蒙協約」の意味・わかりやすい解説

露蒙協約
ろもうきょうやく
Russo-Mongolian treaty

1912年 11月3日ロシア外モンゴル活仏との間に取決められた協定。4条の協定,17条の付属議定書より成る。ロシアはモンゴル王公の自治を認め,モンゴルは同国におけるロシアの種々の特権を認めたもの。 11年 12月1日にモンゴルの王公たちは辛亥革命に乗じて独立を宣言し,ロシアの承認を求めた。しかしロシアはこれが中国との争いのもとになることを恐れ,モンゴル王公の要求を極力押え,自治要求の範囲で,かつ外モンゴルに限定するよう画策した。この協定によりロシアは中国の外モンゴルに対する宗主権を認めながらも,実質的には自己の影響下におく体制をつくりあげた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android