フランスの女流小説家コレットの中編小説。1923年発表。17歳になろうとしている少年フィリップは夏休みにブルターニュの海岸で美しい夫人に誘惑されて、性の目覚めを経験する。子供のころから彼と兄妹のように仲よくしている一つ年下のバンカは、嫉妬(しっと)によって、彼に対する愛を初めて意識し、彼に体を与えてしまう。フィリップは早く大人になりたかった自分の欲望の犠牲になったバンカをみて、妙に身にしみる悔恨を覚える。輝かしい自然の下のエロティシズムと官能の喜び、そのあとに続く魂の傷跡のうずきと哀愁は、まさにコレット文学の精髄である。
[新庄嘉章]
『『青い麦』(堀口大学訳・新潮文庫/新庄嘉章訳・講談社文庫)』
発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...
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