青麻(読み)アオソ

デジタル大辞泉 「青麻」の意味・読み・例文・類語

あお‐そ〔あを‐〕【青麻/青×苧】

《茎が青いところから》のこと。
麻の茎の粗皮あらかわ麻縄などを作る。
青苧)麻の茎の皮をはいで白くさらし、細く裂いたもの。奈良ざらし原料とする。真苧まお

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精選版 日本国語大辞典 「青麻」の意味・読み・例文・類語

いち‐び【&GI2659;麻・青麻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. アオイ科一年草。インド原産で中国を経て渡来した栽培種。高さ約一・五メートル。全体に軟毛が密生。長い柄をもつ葉は心臓状円形で、先が急にとがり、縁に鋸歯(きょし)がある。夏から秋に黄色い五弁の花が葉腋(ようえき)に集まって咲く。茎の皮から繊維をとり、ロープや麻袋や畳表の縦糸とする。きりあさ。くさぎり。ひなはぎり。ごさいば。《 季語・夏 》〔本草和名(918頃)〕
  3. 植物つなそ(綱麻)」の異名。〔大和本草(1709)〕
  4. 植物「さるとりいばら(菝葜)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

あお‐そあを‥【青麻・青苧】

  1. 〘 名詞 〙 麻の粗皮(あらかわ)をはいで、水によくさらし、細かくさいたもの。奈良晒布(ならざらし)越後上布の原料になる苧麻(ちょま)。古くは中部以北の諸国に産したが、中世以降の産地としては越後国新潟県)が最もよく知られた。真苧(まお)
    1. [初出の実例]「抑青苧公銭知行之処、此三ケ年一向無沙汰」(出典:上杉家文書‐大永七年(1527)六月一〇日・三条西聴雪(実隆)自筆書状)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「青麻」の解説

青麻 (イチビ)

学名Abutilon theophrasti
植物。アオイ科の一年草,園芸植物,薬用植物

青麻 (イチビ)

植物。ユリ科の落葉つる性植物,薬用植物。サルトリイバラ別称

青麻 (アオソ)

植物。クワ科の一年草,薬用植物。アサの別称

青麻 (イチビ)

植物。シナノキ科の一年草。ツナソの別称

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