静けし(読み)シズケシ

デジタル大辞泉 「静けし」の意味・読み・例文・類語

しず‐け・し〔しづ‐〕【静けし】

[形ク]《「けし」は接尾語》静かである。穏やかである。
天地の穏かに―・きに」〈鴎外・ふた夜〉
「―・くも岸には波は寄せけるかこれの屋通し聞きつつ居れば」〈・一二三七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「静けし」の意味・読み・例文・類語

しず‐け・し しづ‥【静けし】

〘形ク〙 (「けし」は接尾語) 静かである。おだやかである。騒がしくない。
万葉(8C後)三・三八八「いざ児等(こども) あへて漕ぎ出(で)む にはも之頭気師(シヅケシ)
※天草本平家(1592)四「イワマヲ ツタウ ミヅノ コエモ xizzuqeô(シヅキョウ)、ジンセキ タエテ」
海潮音(1905)〈上田敏訳〉声曲「夜の静寂(シヅケキ)に、滴(したたり)の落るを将(はた)、落つるを」
しずけ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android