デジタル大辞泉 「非存在」の意味・読み・例文・類語 ひ‐そんざい【非存在】 《〈ギリシャ〉mē on》ギリシャ哲学の存在論で用いられる概念。存在しないこと、存在しないもの、あるものの欠如、思考の対象にならないものなど、存在のとらえ方に応じて種々の意味をもつ。非有ひう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「非存在」の意味・読み・例文・類語 ひ‐そんざい【非存在】 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] mē on の訳語 ) ギリシア哲学で用いられた概念。存在の否定。存在のさまざまな意味に応じてその否定も、相対的な場合(あるものの欠如)、または現存否定(あるものがない)、何ものもない空虚、空虚な空間などとなる。さらに、本来思考の対象にならないものを意味することもある。非有。[初出の実例]「生きているものが死を語るように、存在のなかで非存在について瞑想しなければならぬ」(出典:武田泰淳小論(1951)〈埴谷雄高〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例