参院選比例代表で、名簿に記載された候補者が得票順に当選する方式。名簿には順位がなく、有権者は候補者名か政党名を投票できる。二つの合計が政党の得票総数となり、「ドント式」で各党の議席を配分し、候補者名票の多い順に決まる。知名度のある候補や、業界団体から支援を受ける候補が有利とされる。1998年まで政党が公示前に順位を決めて上位から当選する「拘束名簿式」だったが、順位決定の不透明性を指摘する声があり、2001年から導入された。
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(蒲島郁夫 東京大学教授 / 2007年)
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… 次に,当選者の決定に関して,名簿式は,各政党があらかじめ候補者名を記した名簿を提出しておくものである。配分議席数にしたがって名簿の上位から順に当選者を決める拘束名簿式と,各候補に対する投票を行わせて,名簿の中の得票数の多い候補から順に配分議席数まで当選者を決める非拘束名簿式とがある。単記移譲式は,投票者が政党または候補者に順位をつけて投票し,候補者の得票のうち当選基数に達したあとの剰余については順位にしたがって得票を移譲していき,当選基数に達した次の候補者を決めていく手続を定数にいたるまで繰り返していくものである。…
※「非拘束名簿式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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