非確率的影響(読み)ひかくりつてきえいきょう(英語表記)nonstochastic effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非確率的影響」の意味・わかりやすい解説

非確率的影響
ひかくりつてきえいきょう
nonstochastic effect

放射線生体への影響うち,被ばく量により症状発生するかしないかがはっきりと決まるもの。たとえば放射線による造血器官障害はある決まった放射線量 (しきい値) を超えて被ばくすれば必ず発生する。これに対して放射線被ばくによる癌の発生は,ある量の放射線を被ばくすれば必ず起こるわけではなく,発生の確率過去データから分かるのみである。このような障害は確率的影響といわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android