靡かす(読み)ナビカス

デジタル大辞泉 「靡かす」の意味・読み・例文・類語

なびか・す【×靡かす】

[動サ五(四)]
なびくようにする。なびかせる。「旗を風に―・す」
相手自分の意に従わせる。「彼女を―・すのは無理だ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「靡かす」の意味・読み・例文・類語

なびか・す【靡】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. なびくようにする。なびいたままにする。なびかせる。
    1. [初出の実例]「竹敷の玉藻奈婢可之(ナビカシ)漕ぎ出なむ君が御船をいつとか待たむ」(出典万葉集(8C後)一五・三七〇五)
    2. 「吹風の草木をなびかすが如し」(出典:平家物語(13C前)一)
  3. 相手の心などをこちらの思うようにする。従わせる。服従させる。支配する。
    1. [初出の実例]「時の有職と、天の下をなひかし給へる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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