面室村(読み)おもむろむら

日本歴史地名大系 「面室村」の解説

面室村
おもむろむら

[現在地名]岡山市三和みと

深溺ふかだわ村の西、標高二五〇―三〇〇メートルの山々に囲まれた山間に位置し、すな(鳴谷川)最上流域にあたる。集落の標高およそ二〇〇メートル、西は備中賀陽郡日近ひぢかい村と山境、南は横尾よこお村。北部の谷間に枝村の安部倉あべくらがある。寛永備前国絵図に村名がみえ、高三四九石余。「備陽記」によると田畠一九町六反余、安部倉は田畠一三町一反余。元禄(一六八八―一七〇四)頃の手鑑(則武文書)では、本村は直高三二五石余、蔵入と家臣松浦の給地。家数二四・人数一四九、牛一三・馬五。安部倉は直高一六八石余、薄田直右衛門の給地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android