靴ずみ(読み)くつずみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「靴ずみ」の意味・わかりやすい解説

靴ずみ
くつずみ

靴の甲皮を保護・保色し、光沢を出すために塗るクリーム。靴クリームともいう。初期には黒のみであったが、現在は多色ある。市販品は次の4種に大別される。

(1)乳化状靴ずみ 瓶またはチューブ入り。光沢を出すろう、革を保護する油脂と水を乳化混合したもの。染料顔料による調色が容易で、色数も豊富。保革性もよい。全生産量の4分の3を占める。

(2)油性靴ずみ 缶入り。油脂とろうが主成分防水性はよいが保革性は低い。

(3)液体靴ずみ 成分はろうと水。塗布し乾かすだけで光沢が出るので簡便。エナメルやスエード専用品もある。

(4)エアゾール製品 保革、つや出しのほか、防水など特殊用途製品もある。以上、革の種類、用途、色にあうものを選び、古い靴ずみなどを取り除いたのち、薄く均一に塗るとよい。

[田中俊子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android