鞍手郷(読み)くらてごう

日本歴史地名大系 「鞍手郷」の解説

鞍手郷
くらてごう

鎌倉期にみえる郷。鞍手郡の内だが比定地など詳細は未詳。弘長元年(一二六一)七月二日宗像社の本家大宮院・領家西園寺実氏の預所である橘知茂は、旧例および関東御教書に任せ「宗像社領在自・宮地・鞍手三箇所」を宗像社に去り進め(「預所備中守橘知茂奉書写」宗像大社所蔵文書/鎌倉遺文一二)、同年一〇月一四日六波羅探題はこの旨を施行しているが(「六波羅御教書写」同上)、両文書中の鞍手は鞍手郷のことをさしていると思われる。宗像社家文書惣目録(宗二)によると永仁六年(一二九八)九月二三日にも「公家下知 新大納言奉行也」と表現される関連文書があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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