音を泣く(読み)ネヲナク

デジタル大辞泉 「音を泣く」の意味・読み・例文・類語

・く

声を出して泣く。
「―・けば袖はくちてもうせぬめりなほ憂き事ぞつきせざりける」〈和泉式部集・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「音を泣く」の意味・読み・例文・類語

ね【音】 を 泣(な)

(「泣くことを泣く」の意) 泣く。また、(鳥や虫などが)声をたてて鳴く。
万葉(8C後)一四・三四八五「剣太刀身に添ふ妹をとり見がね哭乎曾奈伎(ねヲソナキ)つる手児にあらなくに」
土左(935頃)承平五年一月九日「女は船底かしらをつきあてて、ねをのみぞなく」

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