項垂れる(読み)ウナダレル

デジタル大辞泉 「項垂れる」の意味・読み・例文・類語

うな‐だ・れる【項垂れる】

[動ラ下一][文]うなだ・る[ラ下二]失望や悲しさ・恥ずかしさなどのために、力なく首を前に垂れる。うつむく。「悲しみに―・れる」「―・れて説教を聞く」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「項垂れる」の意味・読み・例文・類語

うな‐だ・れる【項垂】

  1. ( 「うなじ(項)」をたれるの意。古くは「うなたれる」 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うなだ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
    1. 心配、落胆、悲しみ、恥ずかしさなどのために気持が沈み込んで、頭を前に低く垂れる。物思い、そのほか物事にふけっているときなど、首を前に傾ける。うつむく。
      1. [初出の実例]「是の時に弟(おとのみこと)海浜(うみべた)に往きて、(ウナタレ)(めぐ)りて愁へ吟(さまよ)ふ」(出典:日本書紀(720)神代下(水戸本訓))
    2. ( 「うな」の意が忘れられて ) 下へ垂れる。垂れさがる。また、比喩的に草花などがしおれる。
      1. [初出の実例]「ホウガ vnataruru(ウナタルル)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うなだ・る 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「うな」の意が忘れられて ) 頭、首などを、前に傾ける。たれるようにする。
    1. [初出の実例]「仏、頭(かしら)をうな垂(たれ)て立ち給へり」(出典:今昔物語集(1120頃か)四)

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