デジタル大辞泉
「順道」の意味・読み・例文・類語
じゅん‐どう〔‐ダウ〕【順道】
[名・形動ナリ]
1 順当な道すじであること。また、そのさま。
「路は―なれども宿の逆川と云ふ処に泊る」〈海道記〉
2 順当な道理であること。また、そのさま。
「何か差し置きお盃を頂戴致すが―なれど」〈浄・近江源氏〉
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じゅん‐どう ‥ダウ【順道】
〘名〙 (形動)
① 順当な道すじであること。また、そのさま。比喩的にもいう。
※
明衡往来(11C中か)
上本「明旦可
レ参
二高門
一。依
二順道
一也。令
二相待
一給耳。
謹言」
② 順当な道理であること。また、普通の
方法であること。また、そのさま。
※曲附次第(1423頃)「順道の
音曲にはあいかまへて息の
うちにて
文字を云はつべし」
※浄瑠璃・近江源氏先陣館(1769)七「太平の
御代なれば、小四郎も伯父御様にお引合はせ申して何か指置きお盃を、頂戴致すが順道なれど」 〔
漢書‐谷永伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
順道 (じゅんどう)
Sundo
朝鮮の高句麗に仏教を伝えた中国の僧。生没年不詳。中国,前秦王の符堅は,372年,高句麗に使節と僧の順道および仏像と経文を送った。374年には僧の阿道も高句麗に来たという。高句麗の小獣林王は,375年,肖門寺(肖文寺)を建て僧順道を置き,また伊弗蘭寺を建てて,ここには阿道を置いたという。これが朝鮮における仏教の始まりとされている。一説では順道は東晋から来たとも伝えられており,彼の確かな来歴は明らかではない。
執筆者:浜田 耕策
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の順道の言及
【仏教】より
… 朝鮮における仏教の受容は,《三国史記》によると,372年(小獣林王2)に高句麗に伝来したのが最初である。秦王苻堅が使いを派遣し,経文とともに[順道]が来,次いで374年には[阿道]が来ている。翌年の春2月,順道に省門寺,阿道に伊弗蘭寺を建てたのが海東(朝鮮の異称)仏法の始めであるという。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」