須影村(読み)すかげむら

日本歴史地名大系 「須影村」の解説

須影村
すかげむら

[現在地名]羽生市須影

旧利根川乱流域の自然堤防上に位置する。須は州のことで、影はその後方の意とされる(埼玉県地名誌)。北を手子堀てこぼり川、南をうまほり川に挟まれた東西に延びる微高地形を示す。北は手子堀川を挟んで加羽かばさき村・秀安ひでやす村など。田園簿によると幕府領で、田高四三四石余・畑高四一六石余、ほかに野銭永九三文がある。元禄郷帳では高六九七石余、旗本藤枝領と白山社・八幡社・東養とうよう寺の寺社領(国立史料館本元禄郷帳)。藤枝領は宝永二年(一七〇五)から天明五年(一七八五)まで(「寛政重修諸家譜」など)。寛政二年(一七九〇)陸奥泉藩領となり、幕末まで変化なし(改革組合取調書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android