須栗平新田村(読み)すぐりだいらしんでんむら

日本歴史地名大系 「須栗平新田村」の解説

須栗平新田村
すぐりだいらしんでんむら

[現在地名]茅野市湖東こひがし 須栗平

南大塩みなみおおしお村の東方約四キロにあり、東北部を角名かくな川(かみ川の上流、八ヶ岳連峰の根石ねいし岳を源とする)が流れる。南大塩村を親村とする新田で、開発年代は正保四年(一六四七)とも慶安三年(一六五〇)ともいわれるが(湖東村史)、「諏訪郡諸村旧蹟年代記」には「正保四年南大塩村より小野子今須栗平新田小平兵左衛門出ル」とある。須栗平は小野子おのこ(小野子山ともいう)ともよばれ、この一帯が小さな盆地のようにみえる所から須栗平、また遠く下方からながめると高みにある丘にみえることから小野子とよんだという。

寛文一三年(一六七三)検地の時、入作百姓三八人中二三人が南大塩の百姓であったことは南大塩の出作に始まる新田の成立を推測できる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android