須雲川村(読み)すくもがわむら

日本歴史地名大系 「須雲川村」の解説

須雲川村
すくもがわむら

[現在地名]箱根町須雲川

東海道沿いにあり、道沿いに須雲川が流れ、東は湯本茶屋ゆもとちやや、西は畑宿はたじゆくと接する。近世は小田原藩領。正保国絵図に「ユモトノ内」とあり、もとは湯本村に属したが、寛文一二年(一六七二)村明細帳(県史四)によれば前年に独立し、畑四町五反余、山畑八反余、茶屋あるいは山畑を作り、萱を刈り売出し、役負担は街道の村であるために多く、御上使、町次之色々飛脚、御鷹師衆、尾張・紀州御飛脚の松明、道作人足、箱根関所足軽衆晦日交替の時の人足などがいた。文久二年(一八六二)一二月、一四代将軍徳川家茂の上洛を前にして村内四二間の東海道の石敷普請が実施された(「村地内道造出来形帳」県史九)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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