預(漢字)

普及版 字通 「預(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音]
[字訓] あずかる・たのしむ・あらかじめ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は予(よ)。〔説文新附〕九上に「安んずるなり。~頁(けつ)に從ふは未だ詳らかならず」とする。頁は儀礼の際の姿であるから、字は儀礼に参加することを意味する字であろう。古い用例がなく、豫(予)の略体かと思われる。〔蛾術(ぎじゆつへん)、巻二十七、豫字条〕に、預は魏・晋の際の造字であろうという。

[訓義]
1. あずかる、およぶ、かかわる。
2. 豫と通じ、たのしむ、やすんずる。
3. 豫と通じ、あらかじめ、あらかじめする。
4. 国語で、あずける。

[古辞書の訓]
名義抄〕預 アヅカル・アラカジメ・タノシヒ・ハベリ・ヨロコブ・イル・マイル

[語系]
預・豫・與(与)jiaは同声。いずれも参加する、ことにあずかる意がある。また預・豫に楽しむ意があり、あらかじめする意がある。また預声のjiaは(いも)の意であるが、zjiaはうちに貯蔵する意がある。あらかじめ貯蔵して備えることをいう。語彙は予(豫)字条参照。

[熟語]
預賈預計預参預算預事預借預政預筮預想預度預知・預兆預定預備預報・預約預慮預料
[下接語]
干預・参預・備預・不預・猶預・遊預

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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