領域リンパ節(読み)りょういきりんぱせつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「領域リンパ節」の意味・わかりやすい解説

領域リンパ節
りょういきりんぱせつ

がん原発巣(発生部位)と直結したリンパ路をもつ近傍リンパ節。所属リンパ節ともよばれる。

 がんの進行の程度を示す場合、がんの広がり(深達度や腫瘍(しゅよう)径など)とともに評価対象となるのがリンパ節転移有無や範囲である。身体の各部位にはそれぞれ領域リンパ節が存在しており、領域リンパ節以外のリンパ節にがんの転移を認める場合を遠隔転移という。領域リンパ節転移、遠隔転移とも、がんの治療法を決定するうえで重要な情報であり、予後にも大きくかかわる。

[渡邊清高 2019年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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