頤で蠅を追う(読み)オトガイデハエヲオウ

デジタル大辞泉 「頤で蠅を追う」の意味・読み・例文・類語

おとがいはえ・う

あごで蠅を追う」に同じ。
朝夕供御を参らずは、―・うて御ざらう」〈虎寛狂・牛馬

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「頤で蠅を追う」の意味・読み・例文・類語

おとがい【頤】 で 蠅(はえ・はい)を追(お)

  1. ( 寝たままで、手を動かす気力もなく、ようやくあごを動かして蠅を追い払う意から ) 空腹体力消耗などで、体が衰弱して元気のない様子にいう。多く、男女関係の度が過ぎた場合の形容に用いられる。あごではえを追う。
    1. [初出の実例]「あさなべが御ざなくは、かっこも八ばちも、しほろほもいるまひ、おとがひで、はいをおはせられうかと存る」(出典:虎明本狂言・鍋八撥(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android