頸動脈小体(読み)けいどうみゃくしょうたい

世界大百科事典(旧版)内の頸動脈小体の言及

【自律神経系】より


[求心性要素]
 副交感神経系の求心性要素をなすものは,少なくとも舌咽神経,迷走神経,および骨盤内臓神経に含まれている。舌咽神経に含まれるものは,舌咽神経の下神経節の内部に細胞体があり,末梢側突起(知覚性軸索)を頸動脈洞と頸動脈小体にまで送り,中枢側突起を延髄内の迷走神経背側核にまで届かせているような知覚性ニューロンである。このニューロンは,頸動脈洞における血管圧変化を感受し,頸動脈小体では血流中の化学的成分(酸素分圧,水素イオン濃度)変化を感受する。…

【パラガングリオン】より

…これらの細胞群は,クロム酸塩を含む固定液で処理すると黄褐色に着色するので,クロム親和性系に分類される。 副交感性パラガングリオンには,舌咽神経に沿う頸動脈小体carotid bodyと迷走神経に沿う大動脈小体aortic bodyがあり,化学受容器として働き,血液の酸素,二酸化炭素濃度の変化やpHの変動を受容する。実質細胞は電子密度大の顆粒を含むが,クロム親和性反応は陰性である。…

※「頸動脈小体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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