頽廃派(読み)たいはいは

精選版 日本国語大辞典 「頽廃派」の意味・読み・例文・類語

たいはい‐は【頽廃派】

  1. 〘 名詞 〙 一九世紀末のフランスを中心に現われた世紀末文芸の一傾向。また、その傾向を持つ文学者、美術家の仲間。一九世紀末懐疑思想の影響を受け、虚無的・耽美的・反道徳的で、病的な情調を重んじ、怪奇的・神秘的なものを追求して象徴の域に迫った。代表的な詩人作家に、フランスのボードレールベルレーヌランボーイギリスワイルドなど。日本では永井荷風谷崎潤一郎北原白秋吉井勇などにその影響が顕著である。デカダンスデカダン。〔現代日用新語辞典(1920)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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