題する(読み)ダイスル

デジタル大辞泉 「題する」の意味・読み・例文・類語

だい・する【題する】

[動サ変][文]だい・す[サ変]
題をつける。表題題名とする。「『自画像』と―・した絵」
題字題辞を書く。
「彼らが―・せる一字一画は」〈漱石・倫敦塔〉

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精選版 日本国語大辞典 「題する」の意味・読み・例文・類語

だい‐・する【題】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]だい・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. 書きつける。しるす。
      1. [初出の実例]「是以題歌送答相問起居」(出典万葉集(8C後)四・六四九・左注)
      2. 「花柳春話若干巻を寄せ、余に一言を題せしむ」(出典:花柳春話〈織田純一郎訳〉題言(1878‐79)〈<著者>成島柳北〉)
    2. ある事柄題材に詩を作る。
      1. [初出の実例]「和紀処士題新泉之二絶」(出典:菅家後集(903頃))
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]だい・す 〘 自動詞 サ行変 〙 題をつける。題名とする。
    1. [初出の実例]「次に世家と題して、其次に、呉太伯と分つべけれども」(出典:史記抄(1477)一〇)
    2. 「題して珊瑚集となしぬ」(出典:珊瑚集(1913)〈永井荷風訳〉序)

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