顔 真卿(読み)がんしんけい

旺文社世界史事典 三訂版 「顔 真卿」の解説

顔 真卿
がんしんけい

709〜785ごろ
唐代の書家・忠臣
山東の豪族顔之推 (しすい) 5世の孫。進士に合格し,監察御史など官職を歴任したが,宰相楊国忠にうとまれ,平原太守に左遷された。755年,安禄山の乱に際し,平原の太守の彼は勤王の軍を集め,いとこの顔杲卿 (こうけい) とともに賊軍を破った。乱後,魯郡公 (ろぐんこう) となったが,徳宗のとき,李希烈 (りきれつ) の乱が起こると,説得のため敵陣営におもむいて殺された。書道大家で,六朝 (りくちよう) の王羲之 (おうぎし) の書の典雅と対照的に,彼の力強さの特色示し,特に『争座位帖』が有名。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android