風儀(読み)フウギ

デジタル大辞泉 「風儀」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ぎ【風儀】

風習しきたり。ならわし。「昔の風儀
行儀作法態度
生徒の―は、教師感化で正していかなくてはならん」〈漱石坊っちゃん
風紀ふうき」に同じ。
男女の―が恐しく乱れて居る」〈風葉・恋ざめ〉
能などで、演じ方。
容姿様子
「流石―は花の香」〈浮・桜陰比事・四〉
[類語]礼儀礼節儀礼礼式礼法作法さほうマナーエチケット正格公式正則正統正調本式本格的正規正式格調格式品格品位風格おおやけ公的正しい本物よそ行き格式張る折り目正しいフォーマル虚礼本格本筋まっとう正道本道本流主流中正至当合理的合法的押しも押されもせぬれっきとちゃんとまとも道理道理至極腰を入れる本腰本腰を入れるレギュラーオーソドックスプロパー

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精選版 日本国語大辞典 「風儀」の意味・読み・例文・類語

ふう‐ぎ【風儀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 容姿。風姿。様子。
    1. [初出の実例]「雍容間雅甚善風儀」(出典:懐風藻(751)石上乙麻呂伝)
    2. [その他の文献]〔五代史‐劉昫伝〕
  3. 行儀作法。しつけ。
    1. [初出の実例]「忠臣二君に不仕と云、世俗の風儀を守りて飾をおろして」(出典:撰集抄(1250頃)四)
  4. ならわし。風習。しきたり。また、風潮
    1. [初出の実例]「この風儀に入ぬれば、かねごとのかく大事にもなるにや」(出典:愚管抄(1220)六)
  5. 演じ方。演技風体(ふうてい)
    1. [初出の実例]「無上の上手は、をのづから物数身心より、舞歌の風義の遠見現はるる所にて」(出典:花鏡(1424)比判之事)

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普及版 字通 「風儀」の読み・字形・画数・意味

【風儀】ふうぎ

容姿。りっぱな態度。〔晋書、温伝〕性り。少(わか)くして孝悌を以て族にせらる。風儀秀整、談論を美(よ)くす。見る皆之れを愛す。

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