風渡野村(読み)ふつとのむら

日本歴史地名大系 「風渡野村」の解説

風渡野村
ふつとのむら

[現在地名]大宮市風渡野・東宮下ひがしみやした

小深作こふかさく村の南に位置し、東はみや谷塔やとう村・宮下みやした村。東部は見沼代用水(東縁)に臨む低地、西部は南方加田屋かたや新田まで続く悪水堀の低地で、両低地に挟まれた洪積台地が村の中心部を占める。岩槻町へ通ずる道、原市はらいち(現上尾市)へ通ずる道などが通る。南部なんぶ領に属した(風土記稿)。表紙に「御水帳写也 風渡野村 慶長四年九月四日」と記される検地帳(大塚家文書)があるが、これは当村からのちに分村する宮下村分を書抜いたもの。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android