デジタル大辞泉
「風病」の意味・読み・例文・類語
ふう‐びょう〔‐ビヤウ〕【風病】
風の気にあたって起こると考えられた病気。かぜのやまい。ふびょう。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ふう‐びょう‥ビャウ【風病】
- 〘 名詞 〙 古く、風の毒に冒されて起こるとされた病気。頭痛、四肢の疼痛あるいは異常感覚、発音障害、四肢の運動障害などの症状を伴うものの総称。ふびょう。
- [初出の実例]「日来風病発、今日冝、仍参二大内一」(出典:御堂関白記‐寛弘七年(1010)八月三日)
- [その他の文献]〔魏書‐汝陰王脩義伝〕
ふ‐びょう‥ビャウ【風病】
- 〘 名詞 〙 ( 「ふ」は「風」の呉音 ) =ふうびょう(風病)
- [初出の実例]「月頃、ふひゃうおもきにたへかねて、ごくねちの草薬をぶくして」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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風病 (ふうびょう)
fēng bìng
中国医学で風邪(ふうじや)によって起こされると考えていた一群の病気。風邪は冷たい風に当たって悪寒や発熱を起こすというようなことから想定されたのであろうが,傷口に風邪が侵入して破傷風を起こすと考えたように,風以外に,細菌やウイルスなど目に見えない外因も含んでいる。後世では風邪は風湿とか風寒というように湿邪とか寒邪といっしょになって病変を起こすとされていることが多い。中風ももとは風病の一種で,感冒のようなものとされていた。
執筆者:赤堀 昭
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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普及版 字通
「風病」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の風病の言及
【脳卒中】より
…アレタイオスは神経交叉(こうさ)と半身不随について論じ,ガレノスはこれを臨床的に観察した。中国の最古の医書《黄帝内経(こうていだいけい)》では,この病気は〈邪風に中(あた)り,撃仆(うちたおれ)偏枯(半身不随)となる〉と記されており,はじめ〈中風〉と呼ばれ,のちには〈中気〉とも呼ばれ,また〈風病〉ともいわれた。これは,脳卒中が外的因子の風によっておこるという考えと,内的因子の気によっておこるという二つの考えがあったからである。…
※「風病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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