飛島(岡山県)(読み)ひしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「飛島(岡山県)」の意味・わかりやすい解説

飛島(岡山県)
ひしま

岡山県南西部、瀬戸内海笠岡(かさおか)諸島の島。大飛島(おおびしま)(1.05平方キロメートル)と小飛島(こびしま)(0.3平方キロメートル)からなり、笠岡市に属す。両島間は干潮時に長さ350メートル、幅10~30メートルの砂州が発達し徒歩で渡ることができたが、潮流の変化などにより現在は砂州の規模が小さくなっている。海運業が主産業であるが、近年は出稼ぎ人口が多い。瀬戸内海国立公園の一部。大飛島の洲の南遺跡は奈良時代から平安時代にかけてのもので、出土品は国の重要文化財に指定され、一部が笠岡市立郷土館で展示されている。人口は大飛島108(2009)、小飛島31(2009)。

[由比浜省吾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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