食抜(読み)くいぬく

精選版 日本国語大辞典 「食抜」の意味・読み・例文・類語

くい‐ぬ・く くひ‥【食抜】

〘他カ四〙
① 食い破る。また、くわえて引き抜く。
玉葉‐承安二年(1172)一二月一日「烏咋抜差檜皮等事」
※虎寛本狂言・布施無経(室町末‐近世初)「十疋の布施物の、あちらこちらへするりするりと通る程に、喰ぬいて御ざる」
② 食い尽くす。

くらい‐ぬけ くらひ‥【食抜】

〘名〙 (「ぬけ」は度はずれの意) 人並みはずれてたくさん飲食すること。また、その人をののしっていう語。大食漢大酒飲み
※浄瑠璃・義経千本桜(1747)四「弁慶といふくらひ抜(ぬケ)の候へば、いか程くらひ込(こま)んも知れず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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