飯塚友一郎(読み)いいづかともいちろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「飯塚友一郎」の意味・わかりやすい解説

飯塚友一郎
いいづかともいちろう
(1890―1983)

演劇研究家。東京生まれ。東京帝国大学法学部を卒業し、10年間弁護士を開業したが、在学中からの歌舞伎(かぶき)の分析的研究の成果を『歌舞伎細見(さいけん)』(1926)にまとめた。のち演劇研究に専念、1932年(昭和7)以降、長く日本大学芸術学部教授を務めた。著書に『歌舞伎概論』『演劇学序説』、訳書カール・マンツィスの『世界演劇史』6巻などがあり、日本の演劇学の確立に努力した。

菊池 明]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「飯塚友一郎」の解説

飯塚友一郎 いいづか-ともいちろう

1894-1983 大正-昭和時代の演劇研究家。
明治27年11月11日生まれ。弁護士のかたわら歌舞伎を研究,演劇学の確立をめざす。日大,二松学舎大の教授を歴任日本演劇学会創立に参加し,松竹歌舞伎審議会専門委員などをつとめた。昭和58年4月21日死去。88歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「歌舞伎細見」「演劇学序説」など。

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