飯梨郷(読み)いいなしごう

日本歴史地名大系 「飯梨郷」の解説

飯梨郷
いいなしごう

和名抄」には記載がない。「出雲国風土記」によれば、意宇おう郡一一郷のうちで郡家の南東三二里に郷長の家がある。地名はかつて飯成で、大国魂命が当地で食事をとったことに由来するという。神亀三年(七二六)飯梨に改めたとある。また飯梨川があげられ、年魚・伊具比がとれたようである。天平勝宝七年(七五五)一〇月の年紀銘をもつ平城宮出土木簡に「出雲国意宇郡飯梨郷中男作物海藻参斤籠重漆両」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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