飯沼 竜遠(読み)イイヌマ リュウオン

20世紀日本人名事典 「飯沼 竜遠」の解説

飯沼 竜遠
イイヌマ リュウオン

昭和期の僧侶,心理学者 立正大学学長;妙心寺住職



生年
明治21(1888)年6月22日

没年
昭和44(1969)年6月24日

出生地
岐阜県

別名
号=慈竜院

学歴〔年〕
東京帝国大学哲学科〔大正5年〕卒

経歴
大正5年に東京帝国大学哲学科を卒業し、富山薬学専門学校や第六高等学校で心理学を教える。大正11年欧米へ留学。昭和7年に帰国したのち台北帝国大学教授となり、同校心理学教室の創設に関与した。また、同教授・力丸慈円らとともに台湾の現地民・高砂族における知能知覚の発達を調査した。日蓮宗の僧侶でもあり、15年に同宗の教務部長となったのを経て立正大学教授・同大学学長・宗務司監を歴任戦後は京都の妙心寺や大光寺で住職を務めた。心理と宗教信仰との関係を研究し、「現代日本人の信仰」「宗教及び道理の心理」「万納屋利吉」などの著書がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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