飼付(読み)かいつけ

精選版 日本国語大辞典 「飼付」の意味・読み・例文・類語

かい‐つけ かひ‥【飼付】

〘名〙
① 鳥などを飼い慣らすこと。餌付けをすること。
※俳諧・談林十百韻(1675)上「莚なら一枚敷ほど雪消て〈松意〉 飼付による雉子鳴也〈卜尺〉」
② 釣り漁の餌を水中にばらまいて魚の群れを誘い集めること。
河内鑑名所記(1679)五「飼付によるかの池の鯉鮒は朝とう網をうたんためとや」
瀬戸内海で、生きた魚を大阪などに送る前に、産地生簀(いけす)で数日間蓄養すること。

かい‐つ・ける かひ‥【飼付】

〘他カ下一〙 かひつ・く 〘他カ下二〙 飼い慣らす。長い間飼う。
今昔(1120頃か)二九「其に、数のの中に殊に勝れて賢かりける狗を年来飼付て有けるが」
徒然草(1331頃)一六二「遍照寺承仕法師、池の鳥を日ごろかひつけて、堂のうちまで餌をまきて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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