飾物(読み)かざりもの

精選版 日本国語大辞典 「飾物」の意味・読み・例文・類語

かざり‐もの【飾物】

〘名〙
① 飾りにする物。装飾品、飾り道具などの類。
延喜式(927)一一「凡後宮并女官時服。及餝物料者。夏四月十日冬十月十日」
② 正月の飾り。橙(だいだい)、野老(ところ)伊勢海老の類。お飾り。
※東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉十二月暦「正月の目出度い飾物(カザリモノ)の数々は云ふに及ばず」
祭礼などの時、臨時に設ける小景庭園人形などを配置する類。また、人通りの多い場所または店先座敷などに飾る作り物。
※歌舞伎・千種花月氷(1877)「天王様へ人が出るが、何ぞ飾り物でも出来たか知らぬ」
④ 飾りのためで実際に役立たない物や人。
仮名草子清水物語(1638)上「かざり物のためにまなぶ人もあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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