養生説(読み)ようせいせつ(英語表記)Yang-sheng-shuo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「養生説」の意味・わかりやすい解説

養生説
ようせいせつ
Yang-sheng-shuo

中国,戦国時代末より諸学派や思想家の間で流行した思想。早死にせず,天寿をまっとうすることを人生の最高の目的とし,生命保養に最大の価値をおく思想。養生の方法として,道家の荘子は,肉体的欲求を抑制して官能的快楽を退けることや,功名欲や権勢欲を放棄することを説き,儒家の荀子は礼の実践が養生となるとした。漢代になると,陰陽説と結びついて,養生の方法も原理的に深められた。のちに神仙思想道教不老不死の思想と結合した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android